動名詞 vs. 不定詞:インタラクティブ・ガイド
「未来か過去か」ルールの先へ。Realis / Irrealis の概念で本質を理解する。
中核となる原則
動名詞と不定詞の選択は、単なる時間軸ではなく、話者が行為を「現実的・事実的」と捉えるか、「非現実的・仮定的」と捉えるかによって決まります。
Realis (現実的・事実的) ➞ 動名詞 doing
行為を具体的な概念、既知の事実、直接的な経験、あるいは心の中でシミュレートされた現実として提示します。
- ✅ 経験・事実: 実際に起こったことや、経験した活動。
I enjoy swimming. - 🧠 心的シミュレーション: 頭の中で具体的に検討・想像する行為。
I’m considering moving.
Irrealis (非現実的・仮定的) ➞ 不定詞 to do
行為を未実現の、仮説上の、計画された、あるいは望まれたものとして、未来の可能性や目標として提示します。
- 🎯 意図・計画: これからやろうとすること、やろうと決めたこと。
I plan to visit him. - 🔮 潜在・可能性: まだ起きていない、潜在的な行為や状態。
She appears to be tired.
動詞エクスプローラー
動詞がどちらの形を好むかは、その動詞自身の意味に深く関わっています。下のタブで動詞のタイプを切り替え、各動詞をクリックして詳細な説明と用例を確認しましょう。
上のタブと動詞を選択して詳細を表示します。
構造的な絶対ルール
動詞の意味に関わらず、文の構造によって形が強制的に決まる場合があります。これらは最優先されるルールです。
ルール1: 前置詞の後
前置詞 (at, for, in, on, about など) の後では、必ず動名詞を使います。
good at singing
look forward to seeing you
ルール2: 間接目的語(人)の後
「動詞 + 人」のパターンの後では、必ず不定詞を使います。
I asked him to help.
She told me to wait.
ルール3: 目的を表す時
「~するために」という目的を表す場合は、不定詞の副詞的用法を使います。
He stopped to smoke.
(タバコを吸うために立ち止まった)
使い分けの判断フロー
どちらの形を使うべきか迷ったときは、この優先順位で考えると明確になります。
力試しクイズ
学んだ知識を使って、正しい形を選んでみましょう。